東光寺瑠璃光殿
2017/10/26 文化財
所在地:土浦市大手町3-14(東光寺)
文化財:市指定文化財 建造物 昭和48(1973)年12月1日 指定
東光寺は慶長12(1607)年、心庵春伝(しんあんしゅんでん)によって開かれたと伝えられる。
東光寺にある朱塗りの建物は瑠璃光殿(るりこうでん)と呼ばれる薬師堂で、市指定文化財である。
桁行(けたゆき)・梁間(はりま)とも方三間の平入りであり、桟瓦葺入母屋(さんがわらぶきいりもや)の屋根をのせる。
柱は上下が円みを帯びた粽(ちまき)柱、土台は布石でうける。
四隅の組物は二手先(ふたてさき)である。軒の組物は一手先とし、化粧垂木(けしょうだるき)は二軒垂木である。
堂内天井は格天井である。
小壁には、建物の方位に合わせて、欅の板に十二支の透かし彫りがある。
四方隅の唐獅子、妻虹梁(つまこうりょう)部分の天邪鬼の彫刻とともに、この建物の特徴である。
また、寺蔵の古記事および堂内棟札によって、元文4(1739)年の建立年・大工棟梁名などが明らかである点も貴重である。
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