東光寺
2017/10/26 文化財
所在地:土浦市大手町3-14
曹洞宗。
東光寺は慶長12(1607)年、心庵春伝(しんあんしゅんでん)によって開かれたと伝えられる。
境内にある朱塗りの建物で瑠璃光殿(るりこうでん)と呼ばれる薬師堂があり、市指定文化財の建造物である。
この堂前には二基の句碑が並んでいる。一つは芭蕉の句「八九間空で雨降る柳かな」で、嘉永5(1852)年の蕉翁百五十九年忌に建てられ、もう一方は、内田野帆(やはん)の句「声に身を持たせて揚る雲雀かな」である。さらに堂の左手には、乃木将軍外祖父の長谷川金太夫翁之墓の史蹟がある。
境内には弁天堂もあり、享保7(1722)年の建立である。
本堂裏の墓地南東隅の一段高くなったところがあり、土浦城南門の土塁の遺構が一部残っている。また、土浦藩主の侍医を勤めた辻元順の墓があり、土塁と共に土浦市指定史跡に指定されている。
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