郁文館の正門
2017/10/26 文化財
所在地:土浦市文京町3-8(土浦第一中学校前)
文化財:市指定文化財 建造物 昭和46(1971)7月13日 指定
土浦藩の藩校、郁文館の名称は、第七代藩主の土屋英直が付けたもので、はじめは土浦城内に置かれていた。
天保10(1839)年、第十代藩主、土屋寅直(ともなお)の時、この地に新築して移った。
一名、文武館ともいい、文館と武館にわかれており、学者として有名な藤森弘庵(ふじもりこうあん)や剣客の島田虎之助が指導にあたっていた。
その後、明治・大正時代にも洋高校化成館、新治師範学校、土浦高等小学校の校舎として使用されたが、昭和10(1935)年に取り壊され、正門だけが唯一の遺構となった。跡地は土浦第一中学校の敷地になっている。
位置は道路拡張のため、昭和62(1987)年、解体修理時に90cm後ろに移動し、地盤沈下による建物の不同沈下防止策として地面下の基礎はPC杭で支持している。
また、調査の結果、木材表面に酸化第二鉄(ベンガラ)を検出したことから、赤門に復元した。
- 共有