清瀧寺
2017/10/29 文化財
所在地:土浦市小野1151
坂東三十三箇所の第26番札所で、清滝観音とも称される。
真言宗豊山派の寺院、山号は南明山、院号は慈眼院。
御詠歌:我が心 今よりのちは濁らじな 清滝寺へ まいる身なれば
歴史は古く推古天皇15(607)年に聖徳太子が自ら彫りこんだ聖観音を本尊として現在の背後にある竜ケ峯に開山し、大同年間(806~810)に徳一上人によって古観音に移築されたという。
七堂伽藍を備えた大きな寺は、天正年間(1573~1592)に小田氏、佐竹氏の兵火によりが焼失し、その後江戸時代に現在地へ再建された。
昭和44(1969)年には本堂、昭和48(1973)年には仮堂が焼失。現在の建物は昭和55(1980)年に再建されたものである。
唯一当時からの建造物は天保年間(1830~44)に建てられた山門だけである。
山門に安置されている阿吽の木造金剛力士像は、その体内に阿弥陀如来像を抱いている珍し仏像である。
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