矢口家住宅(附家相図七枚)
2017/10/26 文化財
所在地:土浦市中央1丁目6-13
文化財:県指定文化財 建造物 昭和55(1980)年12月25日 指定
矢口家住宅は土蔵造りで、店蔵と袖蔵、別々に建てられた奥の元蔵より成る。
旧水戸街道に面した店蔵・袖蔵の間口は合わせて七間半である。
土浦城下の土蔵造りは、天保12(1841)年の土浦大火後、瓦葺などと共に塗籠造りという防火構造として取り入れられたものである。
矢口家住宅の建築年代は、店蔵と袖蔵が嘉永2(1849)年,元蔵が慶応年間(1865~1867年)で、茨城県内に現存する土蔵造りの商家建築のなかでは特に貴重なものであリ、現在も矢口酒店として営業をしている。
天保9(1838)年、弘化3(1846)、弘化4(1847)年、文久4(1864)年、明治45(1912)年、大正5(1916)年、年不明の家相図が七枚残っており、間取りの変遷を知ることができる価値の高いものである。
蔵造母屋と店蔵が並んだ貴重な町屋建築であり、ここでは、江戸時代の雰囲気を味わうことができる。
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