港橋
2017/10/29 観光
所在地:土浦市川口
この地は、中心市街地を東西に流れていた川口川の河口で、江戸時代から土浦と江戸を結ぶ物質の集散地として栄えた港であり、霞ヶ浦の船舶交通に重要な役割を果たした場所である。
昭和7(1932)年当時、産業都市実現のため、総工事費十二萬余円をもって土浦港の大規模な整備が行われ、合わせてこの場所に木造の太鼓橋が新設「港橋」と命名され、昭和10(1935)年に完成したものである。
「港橋」は、当時市街地と駅東側を結ぶ連絡橋として当時の産業振興発展に大きく貢献したことはもちろん、太鼓橋として雄姿を誇っていた。
昭和43(1968)年には都市計画道路の整備に伴い、老朽化した木造橋から鉄筋コンクリートで太鼓橋の名残を残した永久橋に生まれ変わり、土浦駅の東側を南北に結ぶ重要路線となった。
その後、土浦港が観光港として川口町地先に新設され、また陸上交通の発展に伴い船舶の往来が減少したことなどにより、公有水面の埋め立てが行われ、橋としての機能を無くしたことから、交通の円滑化を図るため、平成9(1997)年に現在の姿に整備したものである。
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