旧茨城県立土浦中学校本館
2017/10/26 文化財
所在地:土浦市真鍋4-4-2(県立土浦第一高等学校内)
文化財:国指定重要文化財 建造物 昭和51(1976)年2月3日 指定
明治37(1904)年12月に竣工し、明治38(1905)年3月に土浦中学校として完成。
立田校舎より真鍋台の新校舎に移転する。
この新校舎は西欧の香り漂う様式で、当時生徒はもちろん、真鍋、土浦の人々にも大きな話題となった。
平面構成は、凹字型の左右対称で、正面を重視した古典的な手法をとり、廊下を教室の西側に配した点は、当時の学校建築の基本に従ったものである。
意匠的にはゴシック様式を基調とし、正面中央玄関の三連尖頭アーチ、左右の尖塔、切妻破風、屋根窓などの直線的な意匠が特徴になっている。
設計者は駒杵勤治、請負師は石井謙蔵であった。
現在でも建設当時の姿が維持されており、昭和51(1976)年2月、旧制中学校校舎としては全国初の重要文化財として国より指定を受けた。
玄関の屋根裏から発見された土浦中学校旧本館棟札1枚も附(つけたり)で指定されている。
土浦中学校旧本館棟札
表「上棟式 大棟梁 茨城県技師工学士 駒杵勤治」
裏「明治卅七年七月五日 請負人 石井謙蔵」
形式・規模:木造一階建・建築面積 987.9平方メートル
設計者:茨城県技師 駒杵勤治(こまきねきんじ)
施工者:請負人 石井謙蔵(いしいごんそう)
竣工:明治37(1904)年12月7日
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